名曲アイランド

音楽

名曲アイランド 海沼実(4)〜終戦の日特集〜

新刊本「童謡・唱歌でわかる日本の近現代史」を上梓した海沼実さん(三代目)がゲスト。

8月8日 土曜 2:15 -2:30 tvk1

昭和22年7月5日、GHQの部局の1つであるCIE(民間情報教育局)の要請で制作された戦争孤児救済の為のキャンペーン・ドラマ「鐘の鳴る丘」がスタート。 これは復員してきた主人公が空襲により家も親も失った戦争孤児たちと知り合い、やがて信州の高原にある施設「鐘の鳴る丘」で共同生活を始める物語であった。
混乱期の戦後を明るく生きていく人々の姿を描いたこのドラマは当時の社会にマッチしたのか、大きな反響を呼んで、「緑の丘の赤い屋根、とんがり帽子の時計台」の歌が一世を風靡した。
週2日の放送で始まったこの番組は、後に月〜金の午後5:15からの15分番組となる。脚本は菊田一夫、音楽は古閑裕而が担当し、3年6か月にわたって全790回を放送。まだ録音装置が無かった時代で、オープニングテーマの「とんがり帽子」は川田正子が在籍していた≪音羽ゆりかご会≫が毎回生歌唱していた。
日本が太平洋戦争で敗戦した昭和20年、続々と戦地から引き揚げて来る兵士たちに向けて、NHKラジオが「外地引揚同胞激励の午後」という特別番組を企画。海沼實がそのテーマ曲を依頼された。 番組の放送は同年12月24日。引揚者たちを里の家族たちがどんなに帰りを待ちわびていたかを曲にした「里の秋」を歌ったのは、当時小学校5年生(11歳)の童謡歌手・川田正子だった。
川田が覚えたての歌詞を歌い終えると、スタジオはシーンと静まり返った直後、称賛の声と拍手の嵐が起こった。そしてNHK中の電話が鳴りやまず、「感動した」「何という曲だ」「もう一度聞きたい」という声で局内はパニック状態に。 更には後日、NHKと川田正子の自宅には全国から山のように郵便が届き、NHK開局以来の大反響となったため、翌年正月から始まった「復員だより」で半年間この曲が使われる事になった。
https://meikyokuisland.webnode.jp/

  • 使用楽曲

    「とんがり帽子」川田正子+コロムビアゆりかご会/「里の秋」川田正子/「イエスタデイ」ブラザース・フォア

  • 出演者

    <ゲスト>海沼実(三代目) <パーソナリティー>島敏光 <アシスタント>Mami