ドキュメンタリー/教養
<FNSドキュメンタリー大賞>干潟になりたい
鹿児島の小さな出版社が全国から注目を集めている。働くスタッフの8割が心の病を抱えながら、雑誌を企画・制作・販売までを担う世界でも珍しい出版社。その日々を追った。
10月6日 火曜 1:45 -2:45 フジテレビ
日本の精神疾患の患者は約600万人、20人に1人が“心の病”を抱えている。揺れる時代―、鹿児島市に全国から注目を集める出版社があった。「ラグーナ出版」。スタッフの8割が“心の病”を抱えながら働き、本の企画、制作、販売までを精神疾患の患者が担う、世界でも珍しい出版社だ。取り扱う本は精神疾患に関するものばかり。中でも多くの人の心を掴んで離さないのが「シナプスの笑い」という雑誌だ。
2006年に創刊、
年に3回発行、これまで約2万部を売り上げてきた。内容のメインを占めているのは、全国の精神疾患を抱えた人たちから寄せられた投稿作品。精神疾患の発症によって社会からこぼれ落ち、傷ついた過去や切なる思いが綴られている。
編集部で「シナプスの笑い」を担当する岩井雄次さん(55)は、コラムを書けずに悩んでいた。夢の研究者となった24歳の時、統合失調症を発症。
精神疾患によって夢が絶たれ、定職につけないまま
20年、ラグーナ出版にたどり着いた。入社して9年、心のバランスを崩しながらも、「精神疾患になった自分」についてコラムにまとめようとしていた。そんな時、全ての精神科病院を閉鎖した精神医療の先進国イタリアから専門家たちがやってきた。「日本も変われる。自分たちがやっていることを信じてください」。“誰かの役に立ちたい―”岩井さんはコラムを書き始めた。
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