ドキュメンタリー/教養

日本のチカラ🈑

鬼になる 〜太鼓で沸く 島の春〜

5月3日 日曜 3:30 -4:00 TOKYO MX1

新潟県にある日本海最大の島、佐渡(さど)島。2024年「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録され、いま注目を集めています。春になると、島中に鳴り響く太鼓の音…それが「鬼太鼓」。太鼓に合わせて鬼が舞い踊ります。五穀豊穣や地域の安全を祈る祭礼行事で、佐渡島で古くから続く伝統芸能。
地域それぞれに鬼太鼓団体があり、人口約4万6千人の島になんと120もの団体があるといわれており、子どもからお年寄りまで鬼太鼓に熱中しています。佐渡島の人々にとって「鬼」は特別な存在。人々を守る「神の化身」とも考えられています。 鬼太鼓組のひとつ「春日鬼組」。佐渡島の玄関口、両津港からほど近い春日町にあります。昭和6年に設立され、現在のメンバーはおよそ50人。会長を務めるのは、齋藤博文さん(51)。
自分と家族、そして地域を見つめ直したいと49歳で仕事を早期退職し、いまは鬼太鼓活動に専念。「春日鬼組」のモットーは「誰でもウェルカム」。いまだ多くの地域で、女性や子どもが鬼になれない伝統が残る「鬼太鼓」。しかし春日鬼組では女性や子ども、そして移住者や外国人も鬼になることが可能。齋藤さんは、自身のとある経験から、差別なく誰でも参加できる鬼組を目指しています。
実は英語が堪能な齋藤さん。外国人との親交も深く、毎年祭りには海外から多くの人がやってきます。現在取り組んでいるのが、外国人を泊めるためのゲストハウスづくり。多くの部分をDIYで賄っているため、工事がなかなか進まないことが悩み。オープンまでは貯金を切り崩しての生活…「このままではまずい…」と思わず言葉をもらします。ゲストハウスの完成を急がなければと思いながらも「鬼太鼓」に費やす時間はゆずれません。
祭りの日が近づくと、連日連夜稽古に励む春日鬼組のメンバー。皆さんにとって鬼太鼓とはただの伝統芸能ではなく、自分自身の大切な居場所だといいます。鬼太鼓には多くの人をとりこにし、人々をつなげる不思議なチカラがあるといいます。地域の繁栄と未来のため「鬼」になる島人たちの姿を見つめます。

  • 出演者

    【出演者】 齋藤博文(春日鬼組会長)、春日鬼組のみなさん 【ナレーション】 三石佳那(新潟放送アナウンサー)