時代劇「伝七捕物帳」 第10話「母情手まり唄」
“十の悪を捕えるより、一の悪を犯させねぇ!”
「黒門町の伝七」を中村梅之助が演じる人間の深層心理を掘り下げた粋な捕物時代劇【1979年】▽途中「天気予報」あり
4月6日 月曜 8:30 -9:30 tvk1
銀座の御用船が襲われ、御用金六千両が奪われた。極秘のはずの運搬の日が漏れたらしい。
探索を進める伝七は、お新から髪結いのおぎんが金座に出入りできる門鑑を持っていると聞く。おぎんは十五年前に誤って人を殺し島送りとなったため、幼い娘を他人に預けていた。
中村梅之助の明るい庶民的なキャラクターに負う所はもちろんだが、あくまでもペーソスとユーモアにあふれた人情ドラマ。時代劇にホームドラマの楽しさを持ち込んだことで、所帯持ちとなった伝七の家庭生活がドラマの中で随所に描き出されている。また、ドラマの背景に流れる江戸市井の人情と風俗をきめ細かに描こうというもので、江戸の面影、風物詩、そしてそれらの中から生まれた庶民性が、ドキュメント風に表現される。
さらに、ごくあたり前の人間の中に巣食う犯罪への指向を事件の本質とすることで、極悪非道な犯罪者による惨劇ばかりを描くのでなく、現代人に共通する弱者の犯罪、心理などにもスポットを当てる。【全30回】



