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テレビ寺子屋【人生を豊かにする昭和歌謡の世界/齋藤孝】#2475
昭和歌謡はなぜ愛され続け、若い世代にも注目されているのか。明治大学文学部教授の齋藤孝さんが語る、味わい深い昭和歌謡の世界とは。
4月5日 日曜 4:30 -5:00 さんいん中央テレビ1
いま、昭和歌謡が若い世代にも注目されています。昭和歌謡の大きな特徴は、覚えやすく歌いやすい曲が多く、みんなでメロディを共有できること。そして、ほとんどの歌詞をプロの作詞家が作っていることです。作詞家が作る歌詞は物語性が強く文学的で、昭和独特の情緒あふれる世界観があります。情緒は風景描写とセットになっていて「心は風景と一体である」という説もあるように、心と風景というのは切り離すことができないのです。
昭和歌謡の作詞家は風景描写がとても丁寧で、曲への没入感が高いと言えます。また、昭和らしい描写の特徴として、当時の貧しさや男女の難しさを歌った「暗さ」があります。その暗さというものが、なぜか心地よい感じもありました。歌を通してみんなで暗さを共有して、歌を励みにして生きていく。時代が変わった今でも若い世代が注目し、評価していることを踏まえると、普遍的な情感を昭和歌謡は持っていたのではないかと思います。
日本が元気で右肩上がりで、でも苦労も多かった昭和という時代。その苦労を、覚えやすく歌いやすい歌謡曲にのせてみんなで共有する、という良さがありました。昭和歌謡は日本人の情緒の宝庫だと言えます。今の歌の良さに加えて、昭和歌謡の良さも知ることができると、より人生に奥行きが出ると思います。何より世代を問わず、みんなが夢中になれるものがあるというのは素晴らしいことです。ぜひ昭和歌謡の世界を楽しんでください。

