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日本のチカラ
ドキュメンタリー/教養
日本のチカラ🈑
二人の力をあわせて 〜夢は消防士〜
4月13日 日曜 3:30 -4:00 TOKYO MX1
人の役に立つ消防士になりたい。子どものころからの夢をかなえて消防士になった、双子の姉妹がいます。静岡県沼津市を拠点とする駿東(すんとう)伊豆消防本部の久保田紗里奈さん(20)と優里奈さん(20)。全国におよそ17万人の消防職員がいますが、女性の割合はわずか3.8%。中学生の時の職場体験を機に、消防士を目指した二人。
狭き門をくぐり抜けて向かった先には、新人消防士が半年間の教育を受ける消防学校での厳しい訓練が待ち受けていました。妹の優里奈さんは、重さ36キロの三連のはしごを扱う訓練の途中で体力が奪われ、はしごの操作ができなくなってしまいます。姉の紗里奈さんも、同じくはしごの訓練をしていたとき体調を崩してしまい、訓練を中断。
しかし中学生のころから消防士を目指してきた二人は、決して諦めず、同期学生の輪に戻って訓練を続けました。なかなか思うようにはいかず悔しいときもたくさんありましたが、二人で力をあわせて半年間の消防学校の訓練を乗り越えます。
2023年10月、二人は本格的に消防士として歩み始めます。姉の紗里奈さんは駿東(すんとう)伊豆消防本部の沼津北消防署、妹の優里奈さんは、田方中(たがたなか)消防署で働き始めました。消防署では、おもに24時間の当直勤務。午前8時半に勤務を交替し、車両や装備の点検を先輩職員と行うことから始まります。
勤務時間の合間に事務処理や訓練などもあり、覚えることが山積み。「毎日違うことが起きて何一つ同じことがないので日々勉強」と二人は言います。そんな二人に初めての出動指令が。
姉の紗里奈さんは、火災現場で初めての消火活動をし、妹の優里奈さんは、能登半島地震の対応に直面します。何もかもが初めての経験となった二人。
2024年1月、幼いころからの夢をかなえた二人に母校から講話の依頼がありました。「目標に届くと信じれば、できるようになる」と後輩に語ります。消防士という夢を持ち始めた当時の自分たちの姿に重ねるように、後輩にエールを送りました。そんな二人は今日も現場に向かっています。ひとりでも多くの住民の力になるために。
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出演者
【出演】 久保田紗里奈、久保田優里奈(駿東伊豆消防本部・消防士) 【ナレーション】 鉄崎幹人