ダイドーグループ 日本の祭り

ドキュメンタリー/教養

ダイドーグループ日本の祭り #615 秋葉祭【高知県】

ダイドーグループは、全国各地に伝わる日本古来の文化である祭りを総力を挙げて記録し、応援し続けています。その中から優秀作品を厳選しご紹介します。

1月11日 土曜 18:00 -18:55 BS12トゥエルビ

ダイドーグループ日本の祭り #615 秋葉祭【高知県】

残雪残る早春の山沿いを霧の窪、本村、沢渡(さわたり)の三地区が「トントンチキチ トンチキチ」と音曲を鳴らしながら岩屋神社に集結。そしてお旅所の市川家で神霊を迎え、先悪魔(さきあくま)が先導する「オナバレ(練り)」の行列が法泉寺、中越家を経由して急な山肌を縫って秋葉神社へと還御します。その衣装には全国各地の祭り装束の要素がみられます。
それはかつてこの村の分限者(ぶげんしゃ)が都会でみたものを取り入れたということ。練りの最大の見せ場は「鳥毛(とりげ)ひねり」です。鮮やかな火事装束の若者が舞いながら「鳥毛」を投げあう様はまさに早春の夢。それは火の神を祀る秋葉神社の祭りならではのもの。標高1000メートルの山懐に繰り広げられる雅な祭りは、土佐三大祭りのひとつとされ、県保護無形民俗文化財に登録されています。